▲今回描画するにあたって元となった画像。浜松町にて。
これは50%縮小して、トリミングした画像。 Photo:gutti
▲特徴的なFRP製フレームと、連結器直上の台枠部分だけ表示させた今回のテクスチャ画像。表示されていないところもすべて数えると93枚のレイヤーで構成されている。クリックすると原寸大で表示。 |
●それでは描いていくわけですが
さて、これから実際に描いていくわけですが、このテクスチャのサイズでCGを描いていくわけではありません。スクリーンサイズが1辺が1000ピクセルぐらいの大きなサイズで描いていきます。
まず、その車両の真正面からの写真と真側面からの写真を用意します。真側面からの写真といっても端っこの方は遠近感やレンズによりゆがんでいくわけなんで、基準とするところは中央付近ですが、とりあえず真横から撮影したもの、それと、各パーツ、たとえば、乗務員室扉付近、側扉付近、側客室窓付近などの写真を用意します。これは形状が分かればいいですので、必ずしも真側面から撮影したものでなくてもいいですが、できれば真側面から撮影したものもほしいですね。
元となる画像を読み込んだら、新しいレイヤーを上に乗せてパーツを作っていいきます。今回のテクスチャの作成にはBVEストラクチャ作成で著名なgutti氏のご協力をいただいてい
ます。
実はここまで、私も伝授された側ではあるのですが、このテクニックの手法を余すことなく分かりやすくこのコーナーで解説するつもりでいました。しかしもう一度考え直してみると、残念ながらPhoto Shopは裏のルートから流れていすぎて(もちろんうちのPhoto Shopは正規版ですが)ここで詳しい解説をしようかと思ったのですが
、詳しい解説をすると、技術を掘り出してきた先達の先輩方の師弟皆伝の苦労がというわけで、ある程度の解説から先は"企業秘密"という事にさせてください。 |
ここで分かりやすく書いて、それをモトに自分で研究の上、今後に生かしていただければ大変幸いなことなんです。しかし、現実に残念なことに稀に他人様の作ったものをそのまま許可も得ず(許可を得ていたとしても、もともと他人が作ったものを自分の作品として出す神経が分かりかねますが)発表してしまう方がおりまして、そういう方を見ていると、俺たちの苦労はいったいなんだったんだというのが人情なわけで。そこら辺はご配慮ください。
基本的なところを申し上げますと、パーツの描画にはあまり手描きでは描きません。シェイプや、範囲選択の後、境界線ツールや塗りつぶしツールを使用しています。その上にレイヤー効果を載せていくわけですが場所にもよりますが、基本的には"ベベルとエンボス"、"シャドウ(内側)"、"ドロップシャドウ"、"パターンオーバーレイ"、"グラデーションオーバーレイ"、これらの効果をうまく組み合わせて使えば、相当いいものが描けると思います。
▲これは前面腰板のレイヤー効果設定の画面。このようにパーツ別にレイヤーを分けて、
納得のいくまで設定をして写実的に見えるように工夫する。
▲そして製作途中の画像。この画像に密着連結器の胴受けを書き足していきます
今回はここまで。また次回をお待ちください。 |