A列車で行こう2001
 

こちらでは、A列車シリーズでの複雑なダイヤの組み方について連載していきます。不定期なのはご勘弁ください。

3回 路線を作ってスジを引いてみよう

    モデル路線の選定

モデル路線は色々考えた挙句、東京から八戸までの東北新幹線と、新潟までの上越新幹線にしました。ちなみに私はこのはやてのトリコロール色の色にはまりまして、A21CにE2系1000番台が入っていると知ったときは小躍りしたものです。

※そんなだから私の好きなサッカーのチームは横浜マリノスなのです(関係なし。)
ちなみにはやてグッズはたくさん持ってます。スタートレインから携帯ストラップからいろいろ。周りからは"はやてキチガイ"などと呼ばれてますが、いいではないですか、このトリコロールカラー。

  さて、駅は以前から温めていた計画のとおりとしましたが、一ノ関と盛岡の間に北上を追加し、すべての駅間の距離を計算によって求め、八戸-東京間の最速の新幹線の所要時間が、実物どおり2時間56分ぴったりになるように調整しました。
(参考:Webサイト TIM氏 "The Infibility")

 まず、始発の時刻ですが、首都圏や大都市圏の初電は、新幹線などに接続したりするため、4時30分過ぎには始発が動いていたりします。一方、地方幹線や地交線などでは、7時台に初電が来るところもあります。ここでは新幹線ですので"原則"を守って6時としておきましょう。
(原則だか知りませんが、6時より前に走る新幹線を見たことがありません)

 産業ですが、東京は商業、大宮は住宅、宇都宮は商業、那須塩原、郡山、福島は住宅、仙台は商業、一ノ関は住宅、北上は工業、盛岡は住宅、いわて沼宮内は工業、八戸は住宅とします。駅の規模では、1面2線の駅は北上、いわて沼宮内でそのほかの駅は2面4線です。車両基地は東京に上野新幹線車両所を駅数にして2つ、仙台に仙台新幹線総合車両所を同じく駅数にして2つ設けました。


※新幹線だというのに、通過線に面したホームがあるのは問題です。正直、駅エディタって欲しいですね。どんなものにするのかってのも考えたんですけれどもね。

    ダイヤ作成上、一番ネックとなる部分を見つけよ!

と、鉄道ファン掲載の東北新幹線八戸延伸時ダイヤ改正の文章では書いておったのですが、A列車のダイヤ作成でもまさにそのとおりでありまして、とりあえず何箇所かうちでも挙げてみました。

  • つばさと、MAXやまびこは福島駅で連結のさい、上り列車は下りの本線を横断して、待避線に入る。

  • 下り"つばさ併結"MAXやまびこの福島停車中に、下りはやての退避。また、上り"つばさ併結"MAXやまびこの福島停車中に、上りはやての退避とする。

おもなところはこんな感じでしょうか。

※実際のところは、これに田沢湖線内でのこまちの交換、また、東京での折り返しが条件としてあるそうです。鉄道ジャーナルだか鉄道ファンだかの記事より。

    一番ネックとなる部分からダイヤを引くこと!

さて、マップを作ったら、時間を計って表を作りましょう。表の作り方ですけれども、前頁でやったものよりもっと詳しく作りました。リンクを仕込みますので、そちらからご覧ください。

※東北新幹線の諸元表
PDF形式(49KB)
XLS形式(ZIP,10KB)

 時間を計ったら、はやての東京発時刻を決めます。実際は毎時56分に出てますから、ここでは毎時45分に出発することに決めました。大宮停車、その次に仙台に止まるわけですが、この表を使っての停車や通過の時間の決め方を解説します。

最初に、パターンを4つに分けます。

A駅とB駅の二つの駅があるとします。
1. A駅停車、B駅停車の列車。
2. A駅停車、B駅通過の列車。
3. A駅通過、B駅停車の列車。
4. A駅通過、B駅通過の列車。

 まず1つ目のパターンですが、これはもうそのままですね。4つ目も同じです。着目すべきは2と3で、まず、1と2を比べてみましょう。停車型は、大宮と宇都宮の所要時間は25分、通過型は24分です。また仙台と一ノ関の間でも、両者の差は1分ですね。

 つまり、ここで1のパターンの所要時間をT1とし、2のパターンの所要時間をT2とすると、T1-T2は、1分となります。

 また、今度は3と4のパターンを比べてみましょう。これは資料が別になります。
こちらの表をご覧ください。宇都宮の通過から大宮までの所要時間が、停車型だと16分、通過型だと15分です。

で、A列車の車両のモーションを思い出してみてください。A列車の車両はホーム進入は全速力。一気に減速して停まったはずです。と、考えて、3のパターンの所要時間をT3とし、4のパターンの所要時間をT4とすると、T3-T4は1分となりますね。そうやって考えると、例えば大宮を出て、宇都宮、那須塩原通過で、郡山停車、福島通過の仙台行きという列車があったとしたら、時間の設定は、那須塩原-郡山の通過型の所要時分に+1して、逆に那須塩原-福島間の停車型の所要時分に-1をすればもうここで所要時間が計算できるわけです。

つづく