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ここでは、A列車の
車両パーツを差し替えていろいろな車両を作る方法を紹介します。
その1 E231近郊バージョンにグリーン車を挟む
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パーツ換え改造の最初のネタには割りとやりやすい車両の組み換えを選びました。湘南新宿ラインのE231系にはすべてグリーン車が組み込まれ、東北口のE231系にも徐々にグリーン入りの編成が増えて、まさに今、旬のネタだと思います。 |
▲東北・高崎・東海道線、湘南新宿ラインで活躍するE231系近郊バージョン。
この画像は、2両組み込み時の特別バージョン。
通常はE217系と同様、5両編成のうちの中間1両、3号車に配置される。 |
●車両の紹介
E231系
は、当初、中央総武緩行線の103系、201系、205系の置換えとして2000年に新造が開始されました。209系500番台に車体は準じていますが、床面の高さは低くなり、ホーム床面との段差を極力なくそうと苦心の部分が見られます。また初めてTIMS
(Train Information Management System:列車情報管理システム)を実装し、保守・管理面で大きな成果を挙げています。
その後、中央総武緩行線のE231系に遅れること3ヶ月、東北本線黒磯以南の区間にもE231系の近郊型バージョンが登場しました。前部標識灯をHIDに変更のうえ上部に移動させ、運転台も通勤タイプより高くなっています。
2004年10月16日改正より湘南新宿ラインの全列車をE231系に置換え、また、将来東北・高崎・東海道の各線の211、115、113系をすべて置き換えるために、E231系グリーン車の製造が開始され、同年7月1日から東北・高崎線のE231系にグリーン車が組み込まれ、前述改正まで普通車としての営業を開始しました。10月16日改正からは正式にグリーン車として営業を開始し、今日に至っています。
EJATの東北・高崎・東海道線、また湘南新宿ラインでもグリーン車入りE231系を使用するため、PK2に同梱されていた113系湘南色の2階建てG車を種車にして改造し、ある車両の編成配置を利用して、TcMTsMTcの編成に組み替えることにしました。
余談ですが、私は赤系より、緑系の色のほうがどちらかというと好きで、いままでの湘南色はグリーンの濃さにオレンジが引き立てられすぎてあまりとりたててスキというわけではありませんでしたが、E231系に採用された"新湘南色"はグリーンが明るくなり、オレンジのラインの面積よりもグリーンの面積が大幅に多くなって個人的にはかなり気に入っております。
さて、それでは今回もフォルダの解説から入っていきたいと思います。 |
●フォルダの解説
※"自分で分からない"というファイルはいじらないほうが無難です。またいじる際には、バックアップを必ず取ることをおすすめします。このテキストをご覧になって、自分でいじったけど、うまくいかない、分からない、おかしくなった等のご意見は受け付けることができません。あくまで自己責任で、またいじる際はバックアップをとって行ってください。
ファイルの格納されている図です。
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C:
└Program Files
└ARTDINK
└A21C …プログラムファイルなどが収納されています。
├2d …ポインタ、またメニューのアイコンや、雲など、画面の背景に使用する2Dの画像など
├editmap…エディットマップのテンプレート群です
├gra …"木"関係のdatファイル群です
├help …ヘルプです
├m1
〜 …プログラムに使用するdat群です
├m20
├model
…今回使用するモデルデータが収納されています
│├Building…建物のモデルデータです
│├Map …マップ関連のモデルデータです
││├Building
││├RailRoad
││└Texture
│├Move …ダイナミックスオブジェクト関連のモデルデータです
│├Nature …自然関連のモデルデータです
││└map
│├Other …そのほかのモデルデータです
│├RailRoad…線路等のモデルデータです
│├Texture
││├Autumn
││├Common
││├Spring
││├Winter
││└Train
…車両の
テクスチャデータです。←ここも使います。
││ │…以下、形式別に分かれています
│└Train…車両のモデルデータです
。今回使用するフォルダです。
│ │…以下、形式別に分かれています
├movie …エンディングムービーが格納されています
├save …セーブデータが格納されています
├sound …各種効果音です
├u0
〜 …プログラムに使用するdat群です
├u9
└中間データ…
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▲当該のフォルダを開いた図。 |
車両の格納されているフォルダですが、車両の形状をつかさどるモデルのファイルは、通常のインストールですと、
"C:\Program Files\ARTDINK\A21C\Model\Train"
に、車両の外観にあたる画像のファイルは、
"C:\Program Files\ARTDINK\A21C\Model\Texture\Train"
に格納されています。形式別にフォルダ分けされていて、同じ形式で色が多数ある場合や、バージョンが多数ある場合は、形式名のあとにアルファベットや特徴のある文字が付けられたりして分けられています。
E231系を例にしますと、"e231"、"e231_500"、"e231jbn"、"e231utu"と4種類
あります。それぞれ以下のとおりです。
e231…総武緩行線用E231系
e231_500…山手線用E231系500番台
e231jbn…常磐線用E231系
e231utu…東北・高崎・東海道線用E231系近郊型
拡張子は"adx"で、うちの手持ちのツールでは編集できませんでした。X形式という3Dデータもありますので、"ArtDink
X"とかいうデータの略かもしれません。 |
●モデルデータのテクスチャの参照元は固定されている |
A列車のアップローダを見始めたころから私もモデルデータをいじりだして気がついたことなんですが、モデルデータをいじるということは基本はリネームです。ファイル名を直して、PCに、ここに表示させるパーツをすりかえてだますのです。
最初に思いついたのはE2系新幹線のJ編成とN編成を分けることでした。E2新幹線の0番台の編成は東北新幹線用のJ編成と長野新幹線用のN編成があり、「はやて」が登場してからはJ編成の帯はピンク色で10連、N編成は赤帯で8連です。私はそのころ、モデルデータを変えればテクスチャの参照元は変わり、同じデータでも別の車体に載せかえてしまえば、その車両に対応するフォルダにテクスチャを放り込んでしまえばそこを参照すると思い込んでいたのですが実際は違いました。 |
▲思い込みで出現した悲惨な500系。 |
どういう事かといいますと結局こういうことですね。図をご覧ください。 |
つまり、
1.モデルフォルダの中のファイルをコピー&リネームして、500系選択時にe2系のボディを表示できるようにしたとしても…
2.テクスチャの参照元はそのボディファイルのコピー元になるということですね。 |
つまり、700系新幹線を使って、レールスターと、700系のぞみを...というのは不可能。今後、車両改造をする上で、心にとどめておかなければならない一つというわけです。 |