コラム/COLUMN

ポイントはどちらがいい?-列車別?時刻別?-

TEXT by Sorea

 ネット上でたまに見かけるこの話題。一体どちらが有効なのでしょうか。ここで少し検証してみようと思います。まずはこれまでの歴史を見てみたいと思います。ちなみに、やっぱりオマエは時間別推進派なんだなといわれる方はそう思ってください。確かにそれは間違いないです。

 さて、A5以前のA列車では、ポイントの制御は列車別ごとでした。ダイヤは1時間が最小単位であり、速度も低速、中即、高速の3種類。A5にいたっては時間設定を変更すると、ダイヤが乱れだすという代物でした。また、スケールが大雑把であったり、また時間の進みの最小単位が1時間と多いため、実際の鉄道運行を再現するには不向きなシステムであったかと思います。この思考はA21C寄りの私の偏見かもしれませんが。

 A6が登場すると、時間の最小単位は15分となり、進行の最小単位も1分となりました。このようなシステムを待っていた私は小躍りしたものですが、ポイントの設定も時刻で行うようになりました。ちなみに、ダイヤが乱れるといったところは1分以下の微妙な動きを設定しているとプレイスピードを変えるとダイヤが乱れだすことがあって、これはA21Cにいたる今も変わっていません。

 ここで、このテキストの前提条件を出しておきたいと思います。私の出す前提条件は「実物の列車運行を再現するには」ということです。それでは本題にはいっていきましょう。

 実物の鉄道を見てみると、始発駅があって終点があって、その間にはいくつかの駅があると思います。いずれかの駅、または駅間には車庫があったりします。夜間は車両を駅留めにする会社も多いようですが、大規模な会社はたいてい夜は車庫に車両が入ります。また駅に止めておける車両の数は限られていますし、すべてを押し込んでおくにも線がたりないでしょう。

 ここで、実際の鉄道会社を例にして話を進めてみましょう。ここは筆者の勝手な都合により、O電鉄を例にとって話を進めさせてください。

 O電鉄は始発をS駅、終点をO駅とするO線を主として、途中のS駅からT線、また別のS駅からE線が出ている大私鉄です。まもなくT線には新駅が開業し、開業すると駅数は70となる線です。ロマンスカーという愛称で親しまれる特急列車を走らせ、アイボリーホワイト、またはシルバーにブルーの帯を巻いた列車が通勤輸送をまかなっている線です。
 ちなみに私がこの線を研究したのは今から6年から4年前ほどまでです。現在の運行形態は変わっているかもしれませんのでその辺はあしからず。他にも実際に濃く話ができる会社はありますが都合がありますので。

 さて、O電鉄では、ダイヤ上で使用する車種がすべて決められています。実際に使用されているかどうかは分かりませんが。例ですが、以下のようになっています。

C81〜C95 8000系 6両

 この記号が意味するところは、運用番号「C81」の編成を使った次の日は運用番号「C82」になり、その次の日は運用番号「C83」になり…15日たって「C95」を終えた次の日は「C81」にもどるということです。つまり、15日ローテーションな訳です。また、同じ車両をいろいろな種別で使います。これらはO電鉄に限ったことではなく、JRでも「01A」の次の日は「03A」になったりしますし、また数日ローテーションはすべての車両の走行距離を出来るだけ均等にするためにどこの会社もやっていることです。数日ローテーションを実現したり、同じ車種をいろいろな種別に使うためには車両ごとのポイント扱いでは実現できませんね。

 JRの車両を使うと、中央線を再現するのに、快速に201系が来て、特別快速にE231系が来る。201系は速度が2ですし、E231系は3ですから、ダイヤを組むのは楽かもしれません。でも、現実にはありえないですよね。特別快速も201系で動かしたいではありませんか。かといって列車ごとのポイント扱いにしてしまうとどうでしょう。副本線を通過する特別快速はそうそう見られないはずです。

 そこで、時間帯によってポイントを切り替え、停車か通過かを巧みに操作することで、数日ローテーションが可能になり、非現実過ぎる「限定運用」がなくなりますね。 快速も特別快速もすべて201系でまかなうということが出来るでしょう。またローテーションが難しいといわれるA列車でも限界まで挑戦すれば5日ローテーションぐらいは出来るのではないでしょうか。やりようによっては、485系で運転される特急に3日に1回ボンネットのタイプが現れるなど、楽しみ方が満載です。

 結論はやはり、時間別がいいよ、ということになるのでしょうか。もともとそういう考えでしたので、時間別が有効だという例しか挙がらない支離滅裂なテキストになってしまいました。スミマセン☆

次回は妥協なきダイヤ作成について書いてみたいと思います。